こんばんは。
以前の記事で、ゆとりは岩手県陸前高田市の出身だと書きました。
陸前高田の米崎町というところは、実はあまり知られていませんが りんごの産地です。
米崎りんごというのは岩手県内ではもっとも古い120年の歴史があるりんごです。
自分の産まれた母方の実家も米崎でりんご農家を営んでいます。
ずっと昔から続いており、祖父の後を伯父が継いでおりましたが、4年前の震災で伯父が亡くなった為、
伯母が仕事を辞めて継いでいます。
ただ、女性の手だけで手入れ、管理を行うのはなかなか難しく、規模を縮小してなんとか続けています。
しかし震災で平地の大部分を失った陸前高田では、土地が少なく山を切り開いて住宅地を作ろうとしています。
実際に祖母の家にもりんご園の土地を売って欲しいだの貸して欲しいだの、業者が頻繁に来ていたようです。
一時は売ることも考えましたが、うちには有難い事に毎年贈答用に注文を下さるお客様が沢山いらっしゃって、
その方々からのありがたい励ましや注文を頂いて、なんとか辞めずに続けていられるのが現状です。
ただ、それはうちの祖母の家だけではなく他のりんご園にも言える事で、リンゴ園を辞めて土地を貸し、
住宅地にしているところも少なくありません。
それが間違ったこととは決して思いません。
ただ、伝統あるものがなくなっていくことはとても寂しいことだと思っています。
前置きが長くなりました。
なんでこんなことを書いたのかというと、今日帰ったら素敵なものが届いていたからです。
陸前高田のとある畳む寸前だったりんご園を継いで、このような素晴らしい物を創った方が居ます。
『Three Peaks Winery』
~米崎りんご Apple Juice~
このジュースの存在を知ったのは、親交のある『
ヒロスさん』のブログでした。
ヒロスさんの記事でこのジュースを創っているのが
YOCCHIさんのお兄さんだと知り、
お会いしたこともないのに興奮気味で
YOCCHIさんのブログにコメントをしたのを憶えています。
祖母の家のりんご園の縮小の話や、他のりんご園の売却の話を母から聞くたびに寂しくなっていた心に、
すーっと光が差し込んだような気持ちになってすごい嬉しかったんです。
YOCCHIさんから返事を頂いてすぐに母に電話したことも憶えてます。
その後、ジュースを買おうと思ったら昨年度分が売切れてしまっていて買えませんでしたが、
今回やっと手に入れることが出来ました。
自分が小さいころから食べていた米崎りんごをこういった形で残してくださるなんて嬉しすぎます。
震災で危機を迎えた米崎りんごを間違いなく救ってくださったと感じています。
味は、米崎のりんごそのものです。
小さい頃から食べてきた蜜のたっぷり詰まったりんごの味そのものです。
うれしくて涙が出ます。
でも何よりうれしいのは、この縁を与えてくれたのは間違いなくキャンプだということです。
キャンプを始めて、ブログを始めていなければヒロスさんやYOCCHIさんと知り合いになることは
おそらくなかったと思いますし、このジュースの存在を知ることもなかったと思います。
ましてや、一緒にキャンプをして陸前高田の話ができるなんて思ってもみませんでした。
キャンプやってて良かった。
そう考えると、やっぱり震災で亡くなった伯父さんが導いてくれたのか?
なんて考えてしまいますね。
米崎のりんごは、実は青森のりんごよりも糖度が高いらしいですよ(^^)
この記事を見て、少しでも気になってくださった方がいらっしゃいましたら
是非、下記のホームページをご覧になってみてください。
そして、少しでも気になってくださったら、飲んでみてください。
震災復興を手伝えとか、そんなことじゃないんです。
ただ、街は壊滅状態になりましたが、伝統のあるものは消えず、
こうして受け継がれてより良いものになっていくんだと知って頂ければ幸いです。
それと、本当にこのジュースは美味しいんです!!
『Three Peaks Winery』
大船渡から世界へ発信できるものを創りたいとYOCCHIさんのお兄さんが起業されたワイナリーです。
詳しいことは自分が紹介するよりも、見てくださったほうが良いかと思います。
おしまい。