夢の中で逢いましょう
飛行機の中でみた夢で・・・・・
自分は空港から直で平筒沼に向かって車を走らせていた
着替えもせずに スーツのままで
腕時計を見ると 短針が10の丁度真ん中に居座っている
平筒の駐車場は置く場所がないほど混んでいた
ゲートの前に邪魔にならないように車を止めて
公園の中を歩くと、焚火を囲む人影が見えた
逢いたかった人たちが
驚いた顔をしてこちらを見て
そして顔がほころんだ
『大阪にいるんじゃないの??』
誰かがそう言った
そりゃそうだ これは夢だもの
でなければ大阪から平筒沼まで来られるわけがない
でも
夢の中なのに 焚火の炎は暖かい気がした
『ステルス』と名づけられた
いつもの黒いテント
スーツのままの姿と この黒いテントは
闇に紛れて
居るのか 居ないのか
そうだ
まだ
夢をみているんだ
促されるように幕の中に入ると
普段なら手の届かない酒達が迎えてくれた
さすが夢の中
夢の中なら何でもありだ
そして
幕の中のパープルストーブは
主がいないのに煌々と
幕内を温め続けている
逢いたかった人たちの笑顔が
ここにはあった
今時『おっぱっぴー』なんて言っている人もいたけど
これもきっと ゆめだから だな
なに気なく腕時計に目をやると
二次会開始から5時間以上経過している
もう目覚めてもいいのに・・・長い夢だ
いちども醒めない夢を見ながら
みえにくい『ステルス』の中で
なにもせずにシュラフへともぐりこんで
しずかに 目を 閉じた
関連記事