ちょうどROMIさんの実家に来ていたので、翌日に向けて登山の準備。
まずは歩くだけと思い、目指したのは吾妻小富士。
車で山頂直下まで来ることが出来るので観光地としても有名なところです。
なので、普段着で登る方のほうが断然多い。
でも階段を登ってお鉢周りをすれば一周1時間程度とそこそこのトレッキング。
このくらいで音をあげるだろうと思っていたんだけど。。。
山頂からはこの景色。レストハウスのすぐ裏手には
5月に登った一切経山。
こっちのルートから登れれば非常に簡単なんだけど、あいにく火山の警戒レベルが上がっているため通行止め。
いかにも火山な姿が雄大で好きです。
登山始める前にここに来たときにも一人で勝手にテンションを上げてた記憶があります。
大きくなったMIUとまた来られて嬉しいなぁ。。。
そんな感傷をよそにMIUは元気に進んで行きます。
好んで岩場を歩くのは父親譲りのようです(笑)
ぐるっと一周して疲れただろうと思いきや、全然元気とのこと。
まだまだ歩きたい、と。
そこで一旦駐車場に戻り、本格的な登山道となる東吾妻山方面へ。
山頂までは無理だとしても、5月に見た鎌沼をMIUにも見せたい。
雪がないから景色は違うだろうけど、あの感動を少しでも伝えたい。
軽快に木道を進みます。
登山届を出して、いよいよ本格的な登山道へ。
段差の大きい所やぬかるんだ所も沢山ある。
大人だって息を切らして登る道。
急にMIUのペースが落ちる。
『ちょっと休憩。チョコ食べようか。』
岩に腰掛けて、少しの休憩。
下山してくる登山客からMIUに対して暖かい言葉を頂いた。
MIUは微笑みはしなかったけれど、嬉しかった様子。
少しの休憩の後、『行く』とMIUが言うので更に先へ。
ペースは明らかに落ちている。
でもしっかりと前に進んでいく。
『荷物持とうか?』
『ううん、大丈夫。』
『引き返す?』
『もっと先まで進みたい。』
MIUの気持ちの強さに改めてビックリしました。
やっとのことで分岐へ。
奥に見えるは東吾妻山の山頂。
コースタイムは大人の足で30分程度。
でも帰りのことも考えるとやっぱり厳しいな。
『もうちょっと歩いたら沼が見えるから、そこのベンチでお昼食べよう。』
そこから5分。
鎌沼のほとりでランチ。
とても疲れてる表情で、でもしっかりと食べてた。
食べてる途中、匂いに釣られたのか、オコジョが姿を見せた。
これには疲れていたMIUも笑顔になって、ちょろちょろとよってくるオコジョに見入ってた。
しばらく休憩して、下山することに。
延々と続くような木道をゆっくりと、確実に進んでいく。
大きい石を越えるのが辛そうなのでポールを貸して。
いよいよ最後の駐車場への道。
本当につかれきった表情で、でもちゃんと一人の足で歩ききった。
ただただ凄いと思った。
自分が小学校一年生の時にこんなに歩くことがあっただろうか。
感動して泣きそうだった。
レストハウスにてご褒美のソフトクリーム。
疲れきった体に甘いものは美味しいよね。
そして車に乗ったらすぐにぐっすり。
こんな寝顔が隣にある幸せ。
着いて来てくれたMIUに本当に感謝です。
また一緒に登りたい。
そんな気持ちも湧き上がる。
でも。
MIUはどんなことを考えて、どんな思いで登ったか。
登ってる途中で、MIUに聞いた。
MIUの答えはこうだった。
『パパと一緒にいられて嬉しいって考えてたよ。』
『パパが登山好きだから登ったんだよ。』
『だって一緒に登れば、そのぶん一緒にいられるでしょ?』
その言葉を聞いてハッとした。
ひとりで登山に行ってる間、MIUは寂しかったんだ。
キャンプは一緒に行くけど、登山に行くときは置いていってたから。
自分が感動した景色を見せたいなんて、ただのエゴだ。
そんなんじゃない。
無理矢理連れて行ったようなものだ。
登山がしたかったわけじゃなくて。
一緒にいればなんだって良かったんだ。
登山に拘っていたのは自分で。
登山でもキャンプでも、遊びでも。
子供は親と一緒にいられることが嬉しいんだ。
わかっていたはずだけど、気付かされてショックが大きかった。
MIUごめん。本当にごめん。
NONにもごめん。
この日を最後に、休日に山に登ることはやめました。
娘とのはじめての登山でしたが、嬉しさと共に気付かされる事が多かった登山でした。
得るものが多かった。
素晴らしい経験になりました。
おしまい。
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